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ポスターの誕生 世界史小ネタ第41回

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ポスターというメディアが登場したのは、100年ほど前のこと。大衆の視線を集めることが金を生み、権力を作り出す。このことに気づいた人々によって、芸術の新しいジャンルが切り開かれました。

舞台は世紀末のフランス。Jules Cheret という青年が、リトグラフ(石版印刷)による多色印刷の技術を身につけ帰国。街の一角で小さな印刷屋をはじめました。1867年に「La Biche au Bois」というコメディの宣伝図案を描きましたが、これが世界最初のポスターに。以来彼の工房には注文が殺到し、パリの街路は彼のギャラリーになる始末。1881年には急遽、設置場所やサイズを規制するポスター法がつくられました。

Cheret 自身も作家として活躍しましたが、この新しい試みに鋭く反応した芸術家たちがいました。例えば、絵画から転向したHenri de Toulouse-Lautrec。大胆な構図と躍動する人物像で人気を博しました。1890年代半ばのアールヌーボー全盛期には、ボヘミア生まれのAlphonse Mucha が登場。植物の曲線美を巧みに取り入れたデザインは時代の先端を行くものでした。

多色印刷の技術が必ずしも高くなかったフランスでなぜポスターが生まれたのでしょうか。

印象派の影響を指摘する人がいます。でも、印象派といえば浮世絵でしょう。構図の大胆さ、単純化されたライン、そして色数の少なさというポスターの特徴はすべて浮世絵のそれと共通しています。ひょっとすれば、旅行者の観光ガイドとして、歌舞伎興行のちらしとして大量消費された浮世絵は、世界最初のポスターアートだったのかもしれませんね。

参考にしました

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リンク

http://www.wetcanvas.com/Museum/Posters/index.html
ポスターの歴史。ネタもとです。

http://www.internationalposter.com/intro.cfm
ポスターの歴史

http://www.sandiegomuseum.org/lautrec/
ロートレックのポスター。非常にきれいです。

http://www.mucha-museum.co.jp/index_e.html
ミュシャのポスター。日本語。