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ボーア戦争とボーイスカウト 世界史小ネタ第4回

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19世紀を通じて世界中の富を独り占めしてきた大英帝国ですが、世紀末になると足下から揺らぎはじめます。それは豊かさ故の悩みでした。不道徳な遊びに熱狂し、精神的にも肉体的にもひ弱になったイギリスの青少年たちの問題が無視できなくなってきたのです。「17歳」に振り回されている20世紀末の日本とどこかだぶってしまいますね。

ボーア戦争(1899~)は大英帝国の威信をかけた19世紀最後の戦争でした。しかし戦争は予想以上に長期化します。その原因の一つが戦場での青年たちのふがいなさにある、という意見はプライドを傷つけられた英国民にとって格好の原因探しになりました。

この戦争で、217日間の篭城の末前線基地マフェキングを守り抜いて,一躍ヒーローとなったのがベイデン-パウエルでした。彼は帰国して驚きました。4年前,兵士向けに敵地偵察の方法を紹介した彼の著書『偵察の助け』が,なんと「教育書」として反響を呼んでいたのです。

彼は大人のイギリス人が何を求めているかを知りました。さっそく20人ほどの子どもたちを集めて試験的キャンピングを実施。4つの班をつくり,班ごとに決められたリーダーに班員を指導させる。という戦場での方法をそのまま子供たちのキャンピングに取り入れました。「ボーイスカウト」の誕生です。

パウエル関連のHPはたくさんありますが、この中でパウエルは言っています。青少年を鍛え直すには、日曜日の娯楽新聞, 不道徳な映画, ギャンブル、喫煙などの都会的な悪習慣を断ち切り、子供たちに戸外の新鮮な空気に触れさせ,自然に親しませることが最も有効である、と。

参考にしました

フーリガンと呼ばれた少年たち―子どもたちの大英帝国
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ボーイスカウト―二〇世紀青少年運動の原型
田中 治彦

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リンク

  1. The Pine Tree Web
    http://www.pinetreeweb.com/index.htm
  2. The African Seeds of Scouting
    http://www.scouting.org.za/seeds/