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チャパティ ランニング 世界史小ネタ第39回

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「セポイの反乱」の前夜、イギリス人将校たちは奇妙な現象に不安といらだちを募らせました。丸く焼かれたチャパティ(インド人の主食)が闇に隠れて人から人へ、村から村へと配られ、その輪はインド各地へと広がっていったのです。ある人はこれを「チャパティ ランニング」と呼びました。

誰が、何のために始めたのか。その実態はベールに包まれていますが、下のHPは残されたわずかな証言を紹介しています。あるインド人警察官は、同僚にチャパティを手渡した後、「同じだけ焼いて隣村に配れよ」と付け加ています。ていねいに受取書が発行されたこともあったとか。もしイギリス人将校に尋問されたときは、「あなたのために作ってきました」と答えるように指示されていたとか。Avadh で行われた貴重な調査によると、このリレーは主に北インドの東から西に、デリーに向かって進んでいきました。

イギリスインド軍に所属するインド人スィパーヒー(セポイ)たちが、武装決起したのは、1857年の5月10日。デリーを舞台にイギリス軍と反乱軍の激しい戦闘が9月まで繰り広げられました。注目すべきは、これに呼応するかのようにインド各地の民衆が立ち上がったこと。「チャパティランニング」の効果かどうかわかりませんが、民衆はスィパーヒーたちを見捨てなかったのです。子飼いのインド人に裏切られたイギリスはこれを「セポイの反乱」と呼びましたが、独立後のインドの歴史家たちは最初の「インド独立戦争」と名付けました。

「反乱」のきっかけは、新型エンフィールド銃の弾丸のカートリッジに使われていた脂。その脂が豚や牛のものではないかという「噂」が従順なスィパーヒーたちを動揺させたようです。つい最近のインドネシアの「味の素」事件(原料に豚の脂が使われていた事が発覚してパニックに)を連想させますね。

参考にしました

インド大反乱一八五七年
長崎 暢子

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リンク

http://www.rediff.com/freedom/06chap.htm
チャパティランニングについて詳述してます。

http://www.geocities.com/Broadway/Alley/5443/indmut.htm
セポイの反乱についてのまとまった記述があります。

http://www.kamat.com/kalranga/itihas/
「インド独立戦争」についての記述があります。