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風呂好きローマ人 世界史小ネタ第35回

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塩野七生さんによれば、古代ローマ人と日本人は風呂好き、温泉好きという点でよく似てるとか。

遠くの山の水源から都市に水を供給する技術を持っていたローマ人は、900もの公共浴場を作りました。ただのお風呂じゃなくて、サウナ、トレーニングルーム、ファストフード店も完備。少なくとも一日に1回はここへ足を運ばなければ気が済まなかった市民たちの社交場でした。
 

同時に彼らは温泉の効用にも精通しており、各地に温泉を見つけては、保養所、療養所を作りました。

イギリス南西部のバース(Bath)はかつてこの地に進出したローマ人が開いた温泉地。今も1日に120万リットルもの温泉が涌き出ます。bath(風呂) という言葉がこの町の名前から生まれたことはよく知られているところ。

bath がドイツ語の bade になり、ドイツのBaden Baden、スイスのBaden、オーストリアのBaden Bei Wien などの都市名に。フランスのAix-Les-Bains、ルクセンブルクの Mondorf-les-bains などもbain(風呂)とともに発展した町。いずれもローマゆかりの温泉地です。

ハンガリーにはローマ時代の温泉地がブダペストを中心に100以上残っており、ルーマニアにもローマ人が開いたという温泉が今なお多くの人を集めています。
 

ベルギー東部のリエージュ州にスパという町があります。ローマ時代に人がよく訪れるようになり、温泉地になりました。温泉を指す「スパ」という言葉はこの町の名前から生まれたとか。

クアハウス(Kurhaus)はドイツ語で温泉療養所のこと。kur はラテン語の「cura」(心配、心遣い、配慮、世話)から来ており、「manicure」(マニキュア つまり manus-手- のcura)と同語源の「療養」、「養生」、「治療」を意味する言葉だとか。これもまたローマとの深いつながりを暗示していますね。

参考にしました

西洋温泉事情
池内 紀

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リンク

http://trackstar.scrtec.org/main/track_frames.php3?track_id=457
古代ローマの公共浴場について

http://www.jams.swinternet.co.uk/Bath/In
イギリスのBath の歴史。町全体が世界遺産に登録されているそうです。