目で見る世界史 TOP 






ギリシャ悲劇 世界史小ネタ 第22回

関連する小ネタ
1
2
3
4

関連するリンク
1
2

劇といえば、小さい頃おばあちゃんに連れられていった梅田コマ劇場の「歌謡ショー」を思い出します。お芝居があって、これがびっくりするほど泣かせるんです。観客は「芝居」ということを百も承知。でも、いつのまにか、自分のつらく悲しい体験と重ね合わせてしまってるんです。人は泣くという行為によって、悲しみを吐き出し、和らげる。一種の集団カウンセリングのようなものでしょうか。

ギリシャ人は「悲劇」を考え出した最初の民族です。オリンピックと同じように、男性しか舞台に上がれなかったいいますから、元々は宗教上の儀式だったんでしょう。でも彼らの抜群な都会的センスによって、宗教的意味合いが薄められ、「悲劇」という様式美にまで高められました。2500年前の人間がしたこととは思えませんね。

ギリシャ本土やシチリア島などには、すり鉢状の劇場がたくさん残されています。こじんまりとしたものから、アテネ郊外のエピダウロスの劇場のように1万数千人を収容できるものまで。大きさは違ってもみんなよく似た半円形をしているのは、音響効果を最大限引き出すための理想型だから。舞台の真ん中で落としたコインの音が、最上段にまで届いたといわれています。

知らずに父を殺し、母を妻としたオイディプス王の物語。裏切った夫に復讐するため、愛するわが子を殺したメデイア。ソフォクレスやエウリピデスの作品は現代劇でも十分通用するほど計算されてますね。人はなぜ「悲劇」を好むのか。ちょっと考えてみたい気になりませんか。

参考にしました

ギリシャ悲劇―古代と現代のはざまで
山形 治江

朝日新聞社
1993-08
売り上げランキング 284,110


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

リンク

http://www.theaters.gr/index2.html
ギリシャ劇の総合ページ

http://www.classics.cam.ac.uk/Faculty/
プラトンからニーチェ、フロイトに至る悲劇の解釈を紹介。ケンブリッジ大。

http://www.perseus.tufts.edu/
古代ギリシャに関する総合サイト