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紫禁城 世界史小ネタ 第21回

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紫禁城というと「ラストエンペラー」のイメージが強烈ですね。即位した3歳の溥儀を一斉にひれ伏して迎える役人たち。突然玉座の隅っこから現れたペットのコオロギ。抜け目なく立ち回るがどこか信用のおけない宦官たち。因習にがんじがらめで時代から取り残さた中国、そんなイメージが焼き付いてしまいました。

原作はこの溥儀の家庭教師を1919年以来5年間務めたというイギリス人 .E.ジョンストン。邦訳されて『紫禁城の黄昏』というタイトルが付いていますが、元は「TWILIGHT IN FORBIDDEN CITY」。「FORBIDDEN CITY」という訳語は誰が最初に考えたのか、結局確かめることができなかったのですが(ジョンストンかもしれないですが)、検索するとびっくりするほどヒットします。この訳語に欧米人の中国に対する視線が凝縮されているようですね。

中国の伝説では、天の神様天帝は「紫微垣」に住んでいました。ここは天の絶対中心。天帝の子孫である皇帝の地位もまた絶対動かないようにと、「紫」の一字を拝借しました。「禁」とは一般庶民の近寄ることができないという意味。「紫禁城」の名の由来です。

明の永楽帝が15年の歳月と20万人以上の労働力を動員して1420年完成させました。その後、幾たびか改築されたものの、清の宣統帝溥儀まで500年、24人の皇帝の住居となりました。敷き詰められた床石の厚さが2メートルもあるといいますから、いかに外敵の侵入に用心していたかわかります。今は故宮博物院となって、年間数百万人の観光客を受け入れていますが、さぞかし天帝も驚いていることでしょう。

参考にしました

紫禁城史話―中国皇帝政治の桧舞台
寺田 隆信

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リンク

http://members.aol.com/alisonnyt/to
写真がきれいです

http://architecture.about.com/
aboutの紫禁城案内。詳しい。